アトリエまあんの活動日記

アトリエまあんの活動紹介や、日々の出来事を綴ります

そっくりの意味

「そっくりお絵かき」f:id:atelier-maan:20130926101431j:plain

”そっくり”をテーマに自由に描いてもらいました。

”そっくり”の受け止め方は自由。写生でもいいし、そのものを画用紙の上におき、直になぞってもOK。ただし、色はそっくりじゃなくていいことにしました。見えている色じゃなくて、好きな色、模様も入れてもいいことに。

ある意味、かなりの難題です。明らかに戸惑っている子もいれば、嬉々として空想の世界に入っていく子、さまざまです。

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小学5年生 工具や刷毛などを構成して生きものに見立て、

その上に金網をなぞって重ねました。オリの中の不思議生物…さすが!

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そんなの簡単! といってクーピーを描き始めた1年生。

ものすごい集中力で描きはじめました。すごい、そっくりです。

でも、よくみてください。文字はそのままですが、ケースの模様が鏡写しになっています。本人も途中で気がつきました。

「あっまちがっちゃった…」そう言って消しゴムで消しかけたので、

「待って~」と慌てて止めて写真を撮りました。パチリ。

彼は描いている間、本当に楽しそうで、いつも身近なクーピーを大層愛している思いがひしひしと伝わっていました。だからこそ、見えるところから集中して描いたのですよね。これは、このとき、彼にとってのそっくりだったのです。これを一方向からの視点で間違いだとは考えたくありません。このようなことは後でいくらでも直せますし、しかも成長につれてなくなっていくものだからです。

制作において大切なのは、一番最初に見て感じたこと、それを大事にすることです。

ひとつのテーマでも、伝えたいことは、いつもたくさんあります。