アトリエまあんの活動日記

アトリエまあんの活動紹介や、日々の出来事を綴ります

地域に根ざした社会芸術

今日もいいお天気ですね。搬出、片付け作業もほぼ終わりつつあります。

 ギャラリーウォークでは、今回も参加体験型作品を中心に展示しました。「参加体験型」とは、見に来た方が実際に触れたり、作品に関わることで完成するものです。参加することで何かを発見したり、感じ取っていただけたらうれしいです。

「触覚と握手」 by 立川真理子

f:id:atelier-maan:20151031141513j:plain 穴の中に手を入れています

穴によって異なる触覚のものが入っています

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すべすべしたり、ゴワゴワしたり、ヒンヤリしたり、ごつごつしたり、ふわふわしたり…

 素材自体はそんな刺激的なものは使っていません。でも、見ないで手を入れるってドキドキしますよね。ひとりでも楽しめますが、数人で手を入れると面白いことになります。実は中は迷路のようなトンネルになっていて、手と手がつながる通路があるんです。ちょっと不思議な感覚の握手ができます。

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 小さなお子さんにコショコショっとしたり、中学生や高校生、初対面の年配の方とも握手させていただきました(笑)。どの方もドキッとした後にニヤッとします(笑)。有りそうでない体験だと思います。照れくさそうに、でも嬉しそうに手を入れていたご夫妻も印象的でした(笑)。こども同士や親子連れで延々と遊んでいる様子も微笑ましかったです。

 制作のヒントは、子どものときに砂場でつくったおやまのトンネルあそびです。どんどん掘って穴が貫通し、友だちの指に触れたときのわくわく感を再現したいと思いました。この作品の原型は20年近く前に「メビウスの卵展」という参加体験型作品のグループ展で発表しています。美術館などでも発表してきましたが、参加体験型の作品を通して、美術に関心のある特定の人だけではなく、地元地域で発表すること、誰でも気軽に参加できる作品をつくることに深い意義を感じるようになりました。

「ゼロ無限2015 ウロボロス」 by 加藤治男

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風景になじんでますね…。メビタマウォーク展も3日で終了いたしました。

 個人作品もありました。さわれないけれど(笑)。全ての展示作品はつながっています。何かを感じていただければいいなと思います。

「Children」シャボン版画 立川真理子

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フーコー第二惑星」加藤治男

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明日から、通常のアトリエに戻りまーす。